王羲之(おうぎし)と日本の書

太宰府市 九州国立博物館 TEL.050-5542-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2018年2月10日(土)~4月8日(日)

文字と本格的に関わるようになった奈良時代の日本人にとっての書の憧れの手本は、中国4世紀の王羲之の書だった。王羲之の肉筆はすべて失われているが、唐時代に精密に再現された複製《妹至帖(まいしじょう)》(唐時代・7〜8世紀、九州国立博物館蔵)などがその書の真価を伝えている。国宝・最澄筆《久隔帖(きゅうかくじょう)》(平安時代・弘仁4年(813)、奈良国立博物館蔵)、同・藤原行成筆《白氏詩巻(はくししかん)》(平安時代・寛仁2年(1018)、東京国立博物館蔵)をはじめ、王羲之を源泉とする日本の書の流れを紹介。