浅井忠と近代デザインアール・ヌーヴォーの伝道師

名古屋市 ヤマザキマザック美術館 TEL.052-937-3737

開催期間:2018年11月17日(土)~2019年2月17日(日)

佐倉藩士の長男として江戸で生まれた浅井忠(1856〜1907)は、日本初の西洋美術学校である工部省工部美術学校でイタリア人画家アントニオ・フォンタネージ(1818〜1882)の指導を受けて洋画家となり、1898年には東京美術学校教授となった。1900〜02年、フランスに留学した浅井は、当時全盛期を迎えていたアール・ヌーヴォーと出会う。帰国後は京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)で教鞭をとるかたわら、陶芸・漆芸など工芸作品のデザインにも携わった。浅井の滞欧期および帰国後に制作した絵画、浅井と建築家・武田五一(1872〜1938)が教材にするため持ち帰った陶器やアール・ヌーヴォーのポスター、浅井の工芸デザインなどを展示し、浅井の制作とアール・ヌーヴォーのデザインとの関わりを探る。