浄土宗七祖聖冏(しょうげい)と関東浄土教—常福寺の名宝を中心に—

横浜市 神奈川県立金沢文庫 TEL.045-701-9069

開催期間:2019年5月17日(金)~7月15日(月・祝)

関東を中心に活躍し、法然以降の浄土宗の基礎をかたちづくった了誉聖冏上人(1341〜1420)の遠忌600年を記念。聖冏は常陸国の佐竹氏一族に生まれ、浄土宗だけではなく神道や他宗派にも学び、数多くの著作を残している。また、常陸国瓜連(うりづら)の常福寺を拠点に多くの弟子を育て、小石川傳通院や芝増上寺などの礎の一端を築いた。今展では、常福寺と関係寺院の協力により、聖冏ゆかりの仏像、仏画、典籍などを展示し、聖冏の足跡と、関東における浄土教の中世から近世への展開の一端を紹介。常福寺の調査で新発見された仏師定快作の浅草観音ゆかりの《聖観音菩薩立像》(1297年)や、水戸黄門の念持仏とされる《厨子入阿弥陀如来立像及両脇侍立像》(鎌倉時代)も特別公開する。