流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美

京都市 京都国立博物館 TEL.075-525-2473(テレホンサービス)

開催期間:2019年10月12日(土)~11月24日(日)

歌人・藤原公任(966〜1042)が『三十六人撰』に選んだ、柿本人麻呂、小野小町、在原業平ら飛鳥時代から平安時代に活躍した36人の優れた和歌の詠み人「歌仙(かせん)」を描く「三十六歌仙絵」。なかでも旧秋田藩主・佐竹侯爵家に伝わったことから《佐竹本三十六歌仙絵》(鎌倉時代、13世紀)と呼ばれる作品は、最高峰の名品として知られる。二巻の巻物だったこの作品は、1919年、一歌仙ずつに分割され、別々の所有者のもとに秘蔵され、一部の作品は流転を経て、現在は国公私立の美術館・博物館、文化庁、そして個人蔵となっており、ほとんど全てが重要文化財に指定されている。今展では、住吉大明神を加えた断簡37件のうち過去最大の31件を集める。平安時代の国宝『三十六人歌集』(京都・本願寺)をはじめとする、平安・鎌倉時代の和歌にかかわる美術品も紹介する。