没後20年 麻田浩展—静謐なる楽園の廃墟—

練馬区 練馬区立美術館 TEL.03-3577-1821

開催期間:2017年9月28日(木)~11月19日(日)

麻田浩《蕩児の帰宅(トリプティックのための)》1988年 油彩・キャンバス 個人蔵

日本画家・麻田辨自(1900〜84)を父に、同じく日本画家・鷹司(1928〜87)を兄に持つ麻田浩(1931〜97)は、正規の美術教育は受けないまま、同志社大学経済学部入学後に絵を描き始め、在学中に新制作協会展に初入選。パリを拠点に制作発表を続け、版画制作にも力を入れ、カンヌ国際版画ビエンナーレではグランプリを獲得。1982年、50歳で帰国後は、京都市立芸術大学西洋画科の教授を務めながら活躍を続けていたが、1997年、65歳で自ら命を絶った。初期から晩年まで、約140点の油彩画、版画などによりその画業をたどる東京では初の本格的な回顧展。