江戸の凸凹(でこぼこ)—高低差を歩く

渋谷区 太田記念美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2019年6月1日(土)~6月26日(水)

東京は西側に武蔵野台地、東側に低地が広がり、神田川、目黒川や大昔の河川の後に沿って谷が、その間に上野台、本郷台から久が原台まで7つの丘が連なる高低差に富んだ地形が特徴となっている。歌川広重(1797〜1858)をはじめとする浮世絵師たちも、しばしば土地の高低差を意識した構図で江戸の町を描いていることに着目。御茶ノ水・神田、王子・飛鳥山、愛宕山・芝など10のエリアごとに、高所からの眺め、水辺の風景、坂などを描いた作品を現在の写真も交えて紹介。目に見える風景は大きく異なっても、土地の高低にはほとんど変化がないことに気づかされ、浮世絵版画を手に街歩きをしたくなる展観。