正宗得三郎生動する筆線の画家

府中市 府中市美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2017年11月3日(金・祝)~12月28日(木)

岡山県生まれの正宗得三郎(1883〜1962)は、1902年に上京し、寺崎広業の画塾で日本画を学ぶが、同年に油彩画家を志し東京美術学校に入学。一学年上の青木繁(1882〜1911)から絵画に対する情熱を学んだ。1914〜16年、1921〜1924年にはフランスに滞在し、モネやマティスと交流。一方で文人画家・富岡鉄斎(1837〜1924)の作品を研究し、多くの模写と研究書を残した。府中市美術館は晩年を府中市で過ごした得三郎の遺族より、多数の作品や資料の寄贈を受けている。今展の図録は画文集として、絶版となっているパリ時代の文章、『画家と巴里』(大正6年、日本美術学院)、『マチス』【大正14年、合資会社アルス】、『画家の旅』(大正14年、合資会社アルス)を収載。