松方コレクション展国立西洋美術館開館60周年記念

台東区 国立西洋美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2019年6月11日(火)~9月23日(月・祝)

開館60周年を迎える国立西洋美術館は、1916年から1927年頃にかけて、ヨーロッパを仕事で訪れた川崎造船所の初代社長・松方幸次郎(1866〜1950)が、日本に西洋の本物の美術を見せる美術館を作ることをめざして、絵画、素描、版画、彫刻、装飾芸術品などの収集を行なったことに始まる。その総数は1万点に及んでいたが、1927年に川崎造船所が経営破綻に陥り、コレクションは散逸を余儀なくされた。パリで保管されていた約400点は、第二次世界大戦末期にフランス政府に接収されたが、戦後の政府間交渉により375点が寄贈返還され、その保管と展示のために国立西洋美術館が設立された。今展では、フランスの宝として返還を拒まれたフィンセント・ファン・ゴッホ《アルルの寝室》(1889年、オルセー美術館蔵)をはじめ、かつての松方コレクションを含む作品約160点や歴史資料を展観。約100年におよぶコレクションの航海の軌跡をたどる。