村野藤吾の建築世界平和記念聖堂を起点に

広島市 広島市現代美術館 TEL.082-264-1121

開催期間:2017年5月16日(火)~7月9日(日)

昭和時代を通して活躍した建築家・村野藤吾(1891〜1984)は、古典様式からモダニズム、和風までさまざまな建築様式の手法を取り入れた300を超える個性豊かな建築を設計した。5万点を超える設計原図が遺族より京都工芸繊維大学美術工芸資料館に寄贈され、同大学建築学研究室と外部研究者で構成された「村野藤吾の設計研究会」により整理と研究が進められている。今展では広島で村野が手がけた「世界平和記念聖堂」を大きく取り上げる。1954年竣工の代表作のひとつで、2006年には丹下健三の「広島平和記念資料館」(1955年)とともに戦後建築物として初めて国の重要文化財に指定された。聖堂だけでなく、60年にわたる作品も幅広く紹介する。