戦後美術の現在形 池田龍雄展—楕円幻想

練馬区 練馬区立美術館 TEL.03-3577-1821

開催期間:2018年4月26日(木)~6月17日(日)

日本の戦後美術を代表する作家の一人である池田龍雄(1928〜)は、志願して入隊した特攻隊員として訓練中に終戦を迎え、戦後は軍国主義者の烙印を押されて師範学校を追放された。池田の体制や権力に与しない基本的な姿勢の原点は戦中から戦後の価値の大きな転回にあるという。1948年に画家をめざして上京後は、多彩な芸術家や美術批評家と交わりながら自らの制作活動を展開してきた。1968年から練馬区に住むゆかりの作家として、練馬区立美術館では1997年の「池田龍雄・中村宏」展以来20年ぶりの回顧展。1950年代から今日まで続く旺盛な画業を、初期作品から初公開となる新作までの作品と資料により振り返り、90歳を迎える作家の戦後美術の現在形に迫る。