幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎—見る、集める、伝える—

帯広市 北海道立帯広美術館 TEL.0155-22-6963

開催期間:2018年12月15日(土)~2019年2月11日(月・祝)

幕末期に蝦夷地と呼ばれていた北海道を28歳から41歳にかけて6回踏査し、アイヌ民族の生活、文化などを記録した松浦武四郎(1818〜1888)。明治維新後は新政府の北方政策に関わり、北海道の名付け親と呼ばれる。また、幕末の志士や政治家、学者、文人たちと幅広い交友を持ち、情報収集家・古物蒐集家としても著しい実績を残した。河鍋暁斎筆《武四郎涅槃図》(1886年、重要文化財、松浦武四郎記念館蔵、前期(〜1月14日)展示)には、釈迦涅槃図になぞらえて、昼寝をする武四郎の周囲を蒐集品が取り巻いており、描かれたもののうち30点以上が松浦武四郎記念館(三重)や静嘉堂(東京)に現存している。激動の幕末・維新期の政治・社会情勢にも触れつつ、武四郎の生涯について多角的に紹介。