岡本太郎の写真——採集と思考のはざまに

川崎市 川崎市岡本太郎美術館 TEL.044-900-9898

開催期間:2018年4月28日(土)~7月1日(日)

岡本太郎(1911〜1996)は、1930年から約10年におよぶパリ留学中に、画業だけでなく哲学や社会学に関心を持ち、パリ大学で民族学・文化人類学を学んだ。アンドレ・フリードマン(ロバート・キャパ)ら写真家たちとも親しく交流し、ブラッサイやマン・レイに写真の手ほどきを受けたこともある。岡本が「日本再発見—芸術風土記」などの雑誌連載にあたり、その文章を補完する挿図として、1950年代から70年代にかけて国内外各地を取材・撮影した膨大な写真のエッセンスを紹介する展覧会。撮影された場所と時にこだわらず、描かれたテーマ毎に「第1章 道具/どうぐ」「第2章 街/まち」「第3章 境界/さかい」「第4章 人/ひと」の4章、全体で18のテーマに分けて約220点を展示。岡本の眼が見つめ捉えたものを検証することで、絵画や彫刻にも通底する思考を探る。