国吉康雄と清水登之ふたつの道

宇都宮市 栃木県立美術館 TEL.028-621-3566

開催期間:2018年4月28日(土)~6月17日(日)

国吉康雄(1889〜1953)と清水登之(1887〜1945)は、若くしてアメリカに渡り、働きながら美術を学んだ。1917年、ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで出会った二人は親交を結ぶが、戦争により異なる道を歩むことになる。国吉は、アメリカ在住の日本人美術家の会の代表として、アメリカへの忠誠と日本の軍国主義への反対を表明。生涯、アメリカを代表する作家として活躍した。1927年に帰国した清水は、早くから戦争を主題とする作品に取り組み、中国や東南アジアの戦場に従軍。誕生の地、紐育(ニューヨーク)に由来する息子の育夫が戦死する、という悲しみの中で、栃木の生家で没した。二人の生涯と作品を紹介。彼らと共にニューヨークで活動した石垣栄太郎、古田土雅堂、清水清ら日本人画家や、アート・スチューデンツ・リーグでの師、ジョン・スローン、ジョージ・ベローズらの作品もあわせて展示する。