世紀末ウィーンのグラフィックデザインそして生活の刷新にむけて

目黒区 目黒区美術館 TEL.03-3714-1201

開催期間:2019年4月13日(土)~6月9日(日)

2015年、京都国立近代美術館は1897年のグスタフ・クリムト(1862〜1918)らによるウィーン分離派設立から1914年の第1次世界大戦勃発までの間に、当時のオーストリア=ハンガリー帝国の首都ウィーンで生み出された版画や挿絵本とその原画、装丁、壁画の原案などの302件からなる「世紀末ウィーンのグラフィック」コレクションを一括購入した。このコレクションは、ウィーン分離派やドイツやロシアの20世紀前半の前衛芸術を1960年代から収集し始め、40年以上にわたって120余りの展覧会を開催し数々のカタログを刊行したミヒャエル・パプスト氏(1941〜2008)が著書『1900年頃のウィーンのグラフィック』(1984年)で言及した作品の大半を含むコレクションを、アパレル会社創業者の平明暘氏(ひらあき・いずる、1932〜)が一括購入した後、自らのコレクションとして完成させたもの。今展では、武蔵野美術大学に寄贈されたアドルフ・ロースの家具一式、リヒャルト・ルクシュの石膏彫像《女性ヌード》の特別出品も含めて、このコレクションを包括的に紹介する。

京都国立近代美術館 2019年1月12日(土)〜2月24日(日)(終了)